澤田直子のサイトです。




私が、この超若返りの研究に目覚めたのには、訳がありました。


思い起こせば、若かりし15歳から25歳までのダイエット地獄で、


カラダをボロボロにしてしまったからでした。 


今でこそ、老いも若きも空前のダイエットブームですが、


その当時の私が15歳の頃は、そんな話題は巷ではまったくありませんでした。


中学3年生までは、何を食べても太ることがなかったけれど、高校生になった


とたん、なんだかどんどん太ってきた・・・・・!!という実感があったんです!!




1年間に、45kgから58kg位に、あっという間に!!


 (身長も1年間に5cm伸びましたが・・・)


なんの情報もない中で、 その時、私がやったことは、


まさに地獄道・・・!!






食べない!!食べない!!食べない!!


そして、若いもんだから、家の中で、運動!!そして運動!!


たとえば、縄跳び2000回、LPレコード(懐かしいですね)裏表を聞きながら、


体操にあけくれる・・・などを2週間くらい、気力が続くかぎりやってました!!


そんな無謀なことをしても最初のころは、4~5キロは落ちるんですね。


そして、区切りがついたら、今度は、がまんした分食べたくなって、


食べてしまう・・・。 そして、体重は、戻る・・・・。


再び、繰り返す・・・・・。


こんなことを何年もやっていた。


20歳位のころは、多分51~52kgだったと思う。


今、思えば、時間とエネルギーの無駄だったとつくづく思う。


しかし、ダイエットは、これで終わらなかった・・・・・・・・・・・・・・・・。


ここからが、地獄のはじまりだ・・・・・・・!!






私は、子供のころから航空会社のスチュワーデスにずっとなりたくて


なりたくてたまらなかったのです。


働きながら、既卒試験で受験しました。


私が、一生のうちで、一番勉強して、運動して、根性いれた時期ですね。


幸運にも、全日空の既卒試験に合格できて、


夢だったフライト生活が始まりました。






同じシフトで働いている同期とは、本当に仲が良くて、仕事でも苦楽を共に、


遊びも、まさに全身全霊でした。若いってすごいですね。




そんな仲間と、グループ交際していた時期がありまして、


その中の一人を本当に好きになってしまったのです。


しかし、私が好きだった人が、やがて同期とつきあっていくような気配を感じて、


タイミング悪く、みんなでスキー場に行ってスキーをしよう!!


なんて話にも私だけ、その話に乗り損ねて、行けなかったり・・・。




想いをかなえられないだけではなくて、今から考えると、まさに私の被害妄想


だったのですが・・・なんだか仲間はずれにされているようで、


本当に悲しくなったのです・・・。




今振り返るとそんなばかげたことで・・・と思いますが、


その当時の私は、そのことを本当にまじめにとらえていたのです。


そこから、私が、どうなっていったか・・・・・・・・。


ここから、私は、拒食症の道を歩んでしまったのです。


今だからこそ、なぜ私が、拒食症になったのかが、よくわかりますが、


その当時は、無意識にその道を選んでしまったのです。


私は、自分がやせることで、みんなの気を引きたかったのです。


自分が、げっそりやせることで、こんなに傷ついているんだよ!!


こんなに悲しんでいるんだよ!!


ということを、全くの無意識ですが、自分のカラダを通して、


仲間のみんなにメッセージを伝えたかったのです。






こんなブラックホールにはまると、もうなにも見えなくなります。


はじめは、どんどんやせてくる。


もともとやせたい人だから、別な面でとてもおもしろくもあった。


でも、拒食症であることは、まわりの人たちに気づかれたくない・・・。


食べることを拒否しながら、じつは、どんどん食べ物を食べたくなる!!


拒食症の人は、食べたものを吐くことをよくします。


でも食べたものを吐くのは、正直ものすごくつらい!!


私が選んだのは、


人がいない自宅や泊まり込みのホテルの部屋で、


たくさんの食べ物をガブガブ思いきり口に入れて、


それを飲み込まず、ビニール袋に吐き捨てるやり方でした。


飲み込まないので、なんの遠慮もいらず、気が済むまで、思いっきり、


口にすることができるのです。




その気持ちよさは、たまらなかったです。


完全な中毒症状です。


あまりに噛みすぎて、顔のかたちが、将棋の駒のようにエラがでかく


なりました!!これは、きつかった・・・!!




そして、人といるときは、どうしていたか・・・・


私は、なんとビニール袋を常に何枚もバックにいれて、


食事のテーブルの下でこそこそやるのです。




ひざの上に、ビニール袋をおく、その上に、ハンカチで隠す・・・


そして、全部食べないとあやしまれるから、野菜の煮物、


サラダ、お寿司でも魚の具だけ少しは食べて、ごはんは、ビニール袋に


こっそりしまうのです。要するに、食べてるフリをするのです。


かなりの裏ワザです。


こうすることで、対人関係のストレスは、ずいぶん解消します。




荒ワザも入ります。夜寝るとき、下剤のセンナ茶を飲む。


朝起きたら、お腹がグーッと奥から、ものすごく痛くなって、


水のような便が勢いよく噴き出す。


下痢になる。ピシャーッ!!と飛び散るという感じです。




まともな栄養が与えられないのですから、若いのに、私のカラダは


どうなってきたと思いますか。






  ●肌が、かさかさ粉がふいてくるのです。腕とかもちろん全身ですよ。




  ●顔は、飛行機に乗っていることもあり、若いのにしわしわ。




  ●歯ぐきは、やせてきて、浮いてくる。




  ●目の白目の部分が、黄色くなった。



  ●爪がいつも割れている。




  ●痔に悩む。(これは、同期にも悩んでいる人がいてほっとしたことがある。


   ヒサヤ大黒堂さんには、随分お金をかけました・・・とほほ・・)




  ●生理がなくなった。~心配になって、お医者さんに行って、調べて


    もらったが、お医者さんから“子宮が小さくなっているよ!!”


    と注意された。




  ●最小サイズのころ~バスト75㎝、ウエスト55㎝、ヒップ79㎝。


    制服サイズは、5号でした。






 ・・・・・・・・などなどです。


 まことにお恥ずかしい話です。


 これでは、5号サイズが着れても、全然きれいじゃないですよね。


 でも悲しいことに、どんなにしわしわな顔で、粉が吹こうが、歯が浮こうが、


 5号サイズが着れている自分に大満足してるんです。


 やめられないって感じです。


 しかし・・・・・、不幸なことに、5号サイズのままでは、ずっといられないんです。




 これが、リバウンドという恐ろしい現象です。




 やっぱり人間食べたくなるのです!!




 普通に食事をしているだけなのに、いや、少ししか食べていなくても、


  ぐぐーんとそれはそれは太るんです。


 痩せるのに、何カ月もかかるのに、もどるのは、あっという間!!


 本当にあっという間なんです!!

 3年間位、春と秋の健康診断の間で、体重を計ると8kg位違っていて、


 お医者さんからは、“こりゃあ妊婦さんよりひどいよ!!”と注意されました。


 お尻の肉が太る痩せるについていけず、ひどい肉割れです。




 この痩せる、太るの繰り返しで、身体も心もボロボロになりました・・・。






 バックにビニール袋にしまいこんで、食べるふりをして、


 こっそりビニール袋の中にいれていた生活・・・・




 私は、このことは、誰にも気づかれていないと信じきっていました。

 人間って、ちょっとしたことで、神経が狂っていくのですね・・・。




 でも、実は、まわりの人はみんな、私のこの行動を全部知っていたのです。




 そうとも知らずに、そんな生活をしていたのです。




 まわりの人は、私に声をかけられなかったのですね、きっと・・・。




 その当時、私は東京で、妹と二人暮らしでした。


 この地獄のような生活が何年も続いていたある日、


 妹が、公衆電話から私に、電話をかけてきました・・・。


 “なおしゃん・・・・お願いだから、もうやめてください”と


 涙ながらにうったえてきたのです。




 私は、何年間もこの生活をしてきて、


 精神的にもギリギリでボロボロの状態でした。






 妹のこの声を聞いて、


 心の底から涙があふれてきて、


 まわりの人にも・・・


 そして自分自身にも本当に申し訳ないことをしてきたんだ!!


 そう思うと、心がスーッと浄化されました。






 妹があの時、私に電話で必死になってとめてくれなければ、


 今の私は存在していません。



 妹よ!!私を地獄から救ってくれてありがとう!!!


 そして、みんな、心配かけてごめんね!!




 その日からです。


 私は、今まで、自分のからだをさんざんダメにしてきた人間なのに、


 今度は、人並み以上に身体に気をつけ、大切にするようになったのです。

 色々なものを試し、身体には、何が大切かを今日まで考えてきたのです。